2007.4.25
今日の行き先は
Black-on-BlackのPottery(陶器)で有名なSan Ildefonso Puebloの集落と
adobe(土造の家)で有名なTaos Puebloの集落
途中でChimayoという、奇跡の起きる教会とTaosの街に寄りました
San Ildefonso Puebloは我々にとっては初めてのプエブロ・インディアンの集落
サンタフェからハイウェイで約20分(20mileくらい)
受付は村の外郭にある平屋の建物で
薄暗く、妙に広い空間を挟んでカウンターがあり、そこでチャージを支払う
(駐車料金+敷地内の見学料で$5、写真撮影料$10)
敷地内はとても不思議な雰囲気を醸していて
例えばダリの絵の中に迷い込んだような気分
シュールレアリスム的な現実
サンタフェ同様に空気はとても乾燥していて、鼻の奥が少し焼けるよう
やや強めの風(6,7m/s内外)のせいか微かに砂埃の臭い
変に青い空と日本では見られない不思議なピッチで生える植物
広場には何か儀式の後らしきストーンサークルと
中心には鳥の羽が据えてある
サークルに近づいたからか、他の理由によるのか
急にどこからかクラクションの音が聞こえる
人影の無さと日差しの強さは同様でしたが
L.Aのワッツ地区とは違う質の緊張感
Black-on-Blackの陶器というと有名なのが
Maria Poveka Martinez(1887-1980)ですが
彼女の作品は集落にはあまりないようです
集落の片隅に小さな美術館があるのですが
一つだけしか展示されていませんでした
理由は分かりませんがとても残念
Chimayoの教会では奇蹟の砂が湧くという
実際に行って見ると、のどかな場末の観光地の風情
ただし、教会の脇で鳩を飼っているせいか
教会内部には鳩の声が壁越しに入ってきて
不思議な反響をしていました
やや特徴的なadobeの湿った土と木の香りに
入り口付近の蝋燭の臭いが混ざって
独特の空間を作っています
神父さん(恐らくスペイン系のカソリックだと思います)
が客人とスペイン語で話しているのがまた印象的でした
Chimayoから北へ上っていくとTaosの街に出ます
途中の自然の変化が実にドラマティックでした
写真にあの光景を写し取れないのが残念です
Taosの街でやや遅めの昼食
たまたま入った幹線(Route68)沿いの「cup & saucer café」というカフェでしたが
思いがけず良い体験をしました
非常に筋肉質で眼光鋭く精悍な顔立ち
内面に保有する独特の世界観と誇りが外側に滲み出ている
日本にいたときに想像していた所謂「インディアン」
そのもののような人が店を経営しているのです
非常にセンシティブで優しい方でした
料理も非常に美味しいので
もしTaos Puebloに行かれる方がいたら是非寄ってみて下さい
Taosで食事をとり、近郊にあるTaos Puebloへ
adobeの建物はアルバカーキからサンタフェにかけて多く見ましたし
午前中にSan Ildefonso Puebloの集落にも立ち寄りましたので
そんなに大きな発見や感動はないだろうと正直侮っていましたが
Taos Puebloを見ずにadobeを見たとは言えない、と言ってよいくらい
素晴らしい集落でした
他の集落や街はあくまでも現在のTaos Puebloのadobeの現代的コピー
つまり、部分的に現代の材料で置き換えたものですので
元の姿はTaos Puebloにあります
全て藁土と木で作っているから屋根面で状態が良い場所では
とても自然な形で植物が育っていて
(例えば雨どいへの水の通り道と思われる場所に草が生えていたりします)
設計で屋根に植栽を計画した場合とは明らかに違う
生え方のある種の「素直さ」は良かったですね
集落内とおそらく同じ土で家を作っているため壁と地盤面の境界は
非常に曖昧、曖昧というよりもそもそも上屋と地盤というような
概念上の分別が必要なのか考えさせられました
集落には土の香りやスパイスを煮た時
あるいはある種の線香のような香りが漂っています
ホステルに帰ってからは受け付けのBenという
恐らく同い年くらいの青年と長話
彼によれば、サンタフェはアメリカで心理学のある種の分野を学ぶには格好の場所とのこと
たしかに先日同じように長話したAdorianも心理学を学んでいると言っていました
Benはホメオパシー(homeopthy?)を学んでいるそうです
通常の科学とは異なった次元の色々な問題があって難しいらしいそうですが
聞いているとなかなか興味深い分野です
ところで、今回残念ながら行けなかった、正確には「入り忘れた」San Loretto Chapel
の謎の階段にも話が及びました
支柱なしの螺旋階段を人が上り下りできる理由
行けませんでしたが、謎は多分解けました
支柱なしの螺旋階段はいかに力学的に成立するのか
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